周辺史跡

遠足のメッカ 馬場の平

丸善ランド小倉平地区に接した直ぐ上方に馬場の平といわれる円形の平坦な草場台地がある。面積は約2万坪(6万6千㎡)で、 丸善ランドの内庭公園のようなものである。馬場の平の名は伊東祐親が馬の調教や競馬をやったことから名付けられたといわれている。
川奈のあるきとくな方が、馬場の平・柏嶺は伊東市を守る山、水も恵んでくれる貴い山だということで、円形台地の中央部の小高い所に小さな佛塔を建てられた。年何回か供養をされているそうである。

馬場の平360度のパノラマは実に雄大である。伊東市随一の眺望地であろう。左から相模灘、房総半島、大島を越して大な太平洋、天城連山、南アルプス、富士山、丹沢山系といつまで眺めていても飽きることがない。
大正始め頃から伊東各村の小学生は必ず遠足で馬場の平を訪れたそうだ。 春はわらびや山菜、秋はダンボールやプラスチックの尻敷きを持って、枯かやの斜面の草滑りをやっている。

編集後記

本冊子は、丸善ランド周辺の歴史や文化を未来へ繋ぐため、丸善ランド誕生30周年の節目である1996年に発行されました。貴重な証言や資料を後世に受け継ぐ役割を担い、地域の歴史を知る貴重な手がかりとなっています。 時代が移り変わる中で、地域の歴史や出来事を直接語れる方々が少なくなりつつあります。そのような状況の中、冊子の内容をより広く共有し、未来の世代にも手軽に触れていただけるよう、今回Webサイトでの公開を決定しました。 多くの方々に地域の歴史を学び、受け継ぐきっかけとしてご活用いただければ幸いです。

2025年1月
伊東丸善ランド団地管理組合法人